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2026.10.23
【最終更新】2026年10月23日
山梨といえばワインの印象が強いかもしれませんが、実は日本酒の銘柄も粒ぞろいです。南アルプスや富士山の伏流水に恵まれた土地には、古くから続く酒蔵が点在しています。ところが、家族や友人と地酒めぐりに出かけると、毎回ある問題が起こります。ただ、家族や友人と地酒めぐりに出かける際に気になるのが、運転する方はお酒を最後まで飲めないという点です。この記事では、七賢や旦、春鶯囀といった山梨で人気の日本酒銘柄を紹介しながら、飲む人も飲まない人も同じくらい満足して帰れる日帰りコースをご提案します。鍵になるのは、地酒めぐりの締めくくりに立ち寄る温泉と食事です。
山梨の日本酒は、蔵のある土地によって水の性格が変わります。名前だけではなく、どのあたりの蔵なのかを知っておくと、旅の計画も立てやすくなります。ここでは、山梨で人気の高い3つの銘柄をご紹介します。
山梨の日本酒で真っ先に名前が挙がるのが、北杜市白州町にある山梨銘醸がつくる「七賢」です。創業は1750年とされ、南アルプスの山々からしみ出す白州の伏流水を仕込み水に使っています。少し変わっているのが名前の由来で、天保6年、母屋を新築した際に高遠城主から贈られた「竹林の七賢人」の欄間にちなんで名付けられたと伝えられています。お酒の名前に彫刻が由来しているというのは、なかなか渋い話ではないでしょうか。
県東部、大月市笹子町にある笹一酒造が手がける銘柄が「旦(だん)」です。富士山系の水を仕込み水に使っており、山廃仕込みや無濾過生原酒といった造り分けも行っています。名前は漢字一文字で、「日」と「一」を組み合わせた、地平線から日が昇る様子を表す字です。読み方も字面もすっきりしていて、覚えやすいのも特徴といえます。笹子といえば中央道で必ず通るため、東京方面から向かう場合は、道中で寄りやすい立地といえます。
県南部の富士川町青柳町にある萬屋醸造店の銘柄が「春鶯囀(しゅんのうてん)」です。もともとは「一力正宗」という名前でしたが、昭和8年に歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻が蔵を訪れたことをきっかけに、現在の名前に変わったと伝えられています。春鶯囀とは、春に鶯がさえずる様子を表す言葉です。読み方が難しい分、すらりと言えるとお酒に詳しい人に見えるかもしれません。銘柄の背景に文学のエピソードがあるというのも、山梨らしい奥行きです。
銘柄が決まったら、いざ酒蔵へ。ここで多くのグループが直面するのが、飲める人と飲めない人のあいだに生まれる温度差です。楽しい一日にするためには、この問題を解消する必要があります。
酒蔵に着き、みんなが次々と試飲を楽しむなか、運転担当の方だけが売店の湧き水コーナーなどで時間をつぶす。帰りの車内では後部座席がやけに盛り上がり、ハンドルを握るドライバーだけが静かにナビを見ている。地酒めぐりにありがちな光景です。お子さん連れの場合も同じで、大人がお酒を味わっている横で子どもは手持ちぶさたになりがちです。せっかく全員で出かけたのですから、誰か一人が我慢する前提の計画は避けたいところです。
当たり前ですが、車で向かう場合、運転する人はお酒を口にできません。道路交通法で飲酒運転は禁止されており、少量であっても例外はありません。「試飲だから大丈夫」という考え方は通用しませんし、同乗者が勧めることも避けるべきです。車で酒蔵をめぐる場合、運転担当は試飲を控え、気に入った銘柄は購入して自宅で楽しむ。この線引きは出発前にしっかり共有しましょう。
もう一つ見落とされがちなのが、お酒を飲んだあとの入浴です。飲酒後は身体に負担がかかりやすいため、入浴は控えるのが一般的なマナーとされています。温泉施設でも、飲酒後の入浴を断っているところは珍しくありません。つまり「試飲をたっぷり楽しんでから温泉でひと風呂」という流れは、実は組み立てとして無理があるのです。順番を逆にする、あるいは飲む人と入る人で過ごし方を分ける工夫が必要になります。
ドライバー問題を解決する方法は、実はシンプルです。飲む以外の楽しみを、同じ一日のなかに用意しておけばよいのです。そこでおすすめなのが、温泉と食事がひとつの場所でそろう場所です。
甲斐市富竹新田にある竜王ラドン温泉湯〜とぴあは、甲府昭和ICから国道20号線を韮崎方面へ約3分という好立地にあります。駐車場は400台収容で無料、大型車両も停められます。さらに電車派に嬉しいのが、最寄りの竜王駅から徒歩約8分という距離です。お酒のイベントに参加する日など、始めから車を使わないと決めている場合でも、無理なく予定に組み込めます。
湯〜とぴあの温泉は、全国で2%しかないとされる掛け流し100%の天然温泉です。地下1,000メートルから湧き出した湯が、毎分130リットル各浴槽へ送られています。さらに特徴的なのがラドン温浴で、「気体を吸う温泉」として、心地よい発汗を促します。運転を担当してくれた方には、一日の締めくくりとしてこの湯にゆっくり浸かってもらいましょう。
湯〜とぴあでは、季節の懐石料理を用意しています。山梨ブランドの甲斐サーモン「富士の介」など、県産の食材を使った献立が特徴です。品数を少なめにしたプランもあるため、年配のご家族と一緒でも組み立てやすくなっています。温泉のあとに移動して店を探す手間がなく、1つの場所で完結できるのは想像以上に楽です。
参考:竜王ラドン温泉湯~とぴあ「竜王ラドン温泉」
ここまでの要素を組み合わせると、全員が満足して帰れる一日の流れが見えてきます。車で行く場合と電車で行く場合に分けて、具体的なコースをご紹介します。
車の場合は、午前中のうちに酒蔵へ向かいます。運転担当は試飲を控え、香りを確かめたり蔵の説明を聞いたりして、気に入った一本を購入。昼過ぎに周辺の観光地を回ります。甲府昭和IC近くの湯〜とぴあからは、信玄堤まで車で約4分、県立美術館まで約5分、シャトレーゼベルフォーレワイナリーまで約9分、昇仙峡まで約26分です。夕方に温泉へ立ち寄り、食事を済ませてから帰路につけば、渋滞の時間帯も外れやすくなります。
ワインや日本酒のイベントに参加する日は、始めから電車を選ぶのが賢明です。新宿方面からは中央本線で山梨へアクセスでき、湯〜とぴあは竜王駅から徒歩約8分。お酒で楽しんだ後は、駅まで戻って温泉へ向かう流れが作れます。この場合も、お酒を飲んだ直後の入浴は避け、食事を挟んで時間を置くなど、身体に無理のない順番を選んでください。運転することなく一日を過ごせるのは、電車移動ならではの気楽さです。
当日を気持ちよく過ごすために、出発前に次の3つだけ決めておきましょう。1つ目は、車か電車かという移動手段。2つ目は、車の場合に誰が運転を担当し、その人が何を楽しむのか。3つ目は、温泉と食事をどの時間帯に入れるかです。この3点があらかじめ決まっていれば、現地でスムーズに動けます。予定を詰め込みすぎないことも、最後まで笑って過ごすコツといえます。
| 項目 | 車で行く場合 | 電車で行く場合 |
|---|---|---|
| 酒蔵での試飲 | 運転担当は試飲を控え、購入して持ち帰る | 全員が試飲を楽しめる |
| 移動の目安 | 甲府昭和ICから約3分、駐車場400台無料 | 竜王駅から徒歩約8分 |
| 温泉に入る時間 | 試飲をしていない人が中心にゆっくり | 飲酒後は時間を置いてから |
| 向いている日 | 家族での観光ドライブ | ワインや日本酒のイベント参加日 |
参考:竜王ラドン温泉湯~とぴあ「アクセス/観光」
https://u-u.co.jp/access/
山梨には、北杜市の「七賢」、大月市の「旦」、富士川町の「春鶯囀」など、土地の水を生かした人気の日本酒銘柄がそろっています。それぞれ名前の由来にも物語があり、味わう前から会話が弾むのが地酒めぐりの魅力です。一方で、車で出かける以上、運転担当は試飲を控えるほかありませんし、お酒を飲んだ直後の入浴も避けたいところ。だからこそ、一日の締めくくりに温泉と食事を置く計画が効いてきます。甲府昭和ICから約3分、竜王駅から徒歩約8分の竜王ラドン温泉湯〜とぴあなら、100%掛け流しの天然温泉と山梨県産食材の和食を一か所で楽しめます。お酒を飲んだ人も飲まなかった人も、それぞれの満足を持ち帰る。そんな一日を計画してみてはいかがでしょうか。