
泉温別のオススメ入浴法
温泉は人を幸せな気分にさせてくれますし、泉温別のオススメ入浴法で効果的に利用をすることができます。現代人にもとても多い肩こりの解消や予防には、お湯は40度くらいに浸かるのが最も良い方法です。最初に半身浴で10分ほど浸かり、ウォーミングアップを兼ねて、両肩にお湯をかけてから、今度はしっかりとお湯に浸かります。
温泉浴の入浴温度によって体に種々の変化が起きます。それは温熱刺激による自律神経・内分泌系の反応の違いによるものです。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があります。
「交感神経」は、心臓等の臓器を動かすのに必須な神経です。
一方、「副交感神経」は、リラックスつまり緊張を抑えるはたらきがあります。
高温浴は、「交感神経」を刺激し、目覚めのような効果があり、低温浴は、「副交感神経」を刺激し、気分を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。
ご自宅の温度調整のしやすいお風呂にて使い分けるのも効果的です。
「超高温浴」45~48℃
高温、短時間入浴による非特異的変調効果をねらった入浴法。草津温泉の「時間湯」が有名。
ヒートショックに注意。
「高温浴」42~45℃
日本人が好む温度。一般的に入浴してもっとも気持ちよいと感じるのは 42℃といわれている。
一方、50歳以上では43~44℃を好む人が多い。
体に対して刺激的に働き、自律神経のうち交感神経を緊張させる温度。
精神、神経を高ぶらせ、心臓の拍動を増加させ血圧を上昇させるが、胃液分泌は抑制する。
またヒートショックに注意。

湯あたりに注意
「温浴」39~42℃
家庭で一般的に行われている入浴温度で、体温より高いので体を温める効果がある。
温泉の場合は同じ温度であっても体を温める働きが著しいことが認められている。
適度な発汗と皮盧洗浄化作用により浴後に爽快感がある。
夏なら38℃、冬なら40℃がリラックス効果が高まる。
「微温浴」37~39℃(34~39℃)
体に対して鎮静的に働き精神、神経系の興奮を抑えることからリラックスする目的で用いられる。
自律神経のうち副交感神経を刺激するため、脈拍数を落とし、血圧も低下させるが、胄液分泌は促進する効果がみられる。
欧米人の好む温度ですが20歳以下の日本人もこの温度を好む傾向にある。
「不感温浴」34~37℃
入浴に際して熱くも冷たくも感じない温度を「不感(中立)温度帯」という。
この水温域に入浴すると、エネルギー消費がもっとも低くなる。
体温に近いこの不感温度の入浴では、脈拍・血圧・呼吸に殆ど影響を与えないので、心疾患のある人でも心配なく入浴できる。
30分~2時間くらい入浴します。鎮静作用があり、おもに精神障害、高血圧不眠症などに利用される。
水中リハビリテーションに有効な水温でもある。
自宅のお風呂では温熱効果が得られにくい、長い時間成分を吸収できる温泉での効果を発揮する。
二酸化炭素泉、放射能泉はこの温度帯に入る傾向にあるのでおすすめ。

温浴
「冷温浴」25~34℃
脈拍数は減少。血圧は入浴時に一過性の上昇をし、入浴中は低下し、浴後また一過性の上昇を示す。
運動浴(水中運動)や遊浴(水泳)に利用される。
「冷水浴」25℃以下
血流は抑制され、皮膚は保温態勢をとります。
高温浴と併用して温冷交互浴を行う際にも利用される。海水浴はこの温度。
「冷鉱泉」を利用し、泉温13~14℃の冷泉に2~5分入浴するという方法がある。
温冷交互浴
温度変化の環境に体が耐えられるよう積極的に訓練する目的で、3分程度の温水入浴と20秒~1分程度の冷水入浴を交互に行う。
これを3~5回繰り返す。抹消血管が拡張し、血行がよくなる。乳酸などの疲労物質他老廃物を排出しやすく、疲労回復に大きな効果。
全身浴では心臓に負担をかけるので、「足浴」でおこなう。
泉温別入浴時間
各種入浴法により入浴時間は異なる。
一応の入浴時間の目安。
42℃ 5分
40℃ 15分
39℃ 20分
36℃ 40分
分割浴
お湯でも「分割浴」などで体に負担をかけずに長湯が可能。
●42℃程度→3分:3分:3分
●40℃以下→5分:8分:3分


山梨県で人気の 竜王ラドン温泉 湯~とぴあ
山梨県甲斐市にある竜王ラドン温泉は湯治に最適、東洋一の最大規模「1000人用ラドン温泉」と、天然ラジウム系温泉・源泉掛け流しのぬる湯&美人の湯&還元度が水素水に匹敵する【炭酸水素塩泉】との融合。1日の疲れをほぐしていただける落ちつきを大切にした人気の宿。日本旅館協会 シルバースター登録旅館 おもてなし規格認証2018【金認証】旅館です。
おもてなし規格認証2018【金認証】 もしもの時安心なBCP策定旅館
(ライター)温泉ソムリエマスター・高齢者入浴アドバイザー認定講師 早川善輝
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