温泉の意外なウンチク

温泉を連想する場合には、火山をイメージすることも少なくありませんが、非火山帯の地域にも湯治場は沢山あります。草津や別府などは火山帯にありますが、埼玉の秩父は新第三紀の海成層をはじめとして、ジュラ紀の付加帯や三波川変成帯などの地質が特徴になっています。

極めて不思議なことですが、火山のマグマがない場所であっても地層は深くなるごとに地温が上昇します。当然ながら、地下深い場所に閉じ込められている地下水の温度も上昇するため、一部は温泉としての組成を備えていることになるわけです。地温を十分に確保するために、1000メートル以上の深さまで掘り進めることもあるため、従来の掘削技術では困難でした。最近では大深度の掘削技術を採用することで、東京のような大都市部でも温泉を掘り当てることができるようになりました。

かなりの深さまで掘り進めると、数億年前の岩盤に到達することがあります。あるいは、数千万年前の海成層が地下深くにある場合には、化石海水型の温泉が出ることも珍しくありません。化石海水型が海がない埼玉県にもあるのは、太古の昔には海底に沈んでいた場所が多いためです。このような種類は自然が途方もない年月をかけて作ったものですから、石油と同じように希少な資源として大切にされています。

関連記事一覧

  1. ラドン温泉お知らせ

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP
Translate »